私たちは「失敗=悪いこと」と考えがちです。
でも本書『失敗できる組織』は、「失敗は学びの源泉であり、進歩には不可欠である」と教えてくれます。
著者のエイミー・エドモンドソンは、ハーバード・ビジネス・スクールの教授で、心理的安全性の研究でも知られる人物です。
彼女は、失敗を3つのタイプに分類しています。
- 基本的失敗:単純ミスや注意不足。できるだけ防ぐべき失敗。
- 複雑な失敗:複数の要因が絡み合うもの。予測と仕組みづくりで影響を抑える。
- 賢い失敗:未知に挑戦して得られる学びのある失敗。積極的に起こす価値がある。
ポイントは、「失敗をゼロにすること」ではなく、「失敗から最大限学ぶこと」。
そのために必要なのが、失敗を恐れずに話せる心理的安全性と、失敗を仕組みとして扱うシステム思考です。
「失敗から学ぶことに失敗する」ことから脱却して、失敗から学習できる『失敗できる組織』に変わっていきましょう
